TAESSAY VOL.10

思いを受け継ぐ

私の人生においてかけがえのない人が同日に二人逝ってしまった。

一人は両親の仲人さんで、ずっと私の成長を見守ってくれたおばさん。子どもがいなかったこともあって、夫婦そろって孫のようにかわいがってくれた。私が新たに挑戦したり、やり遂げたことはどんな小さなことでも喜んでくれた。だいぶ前に逝ったおじさんは、昭和の頑固おやじそのままの人で怖がられていたけど、私の前ではデレデレになるので有名だった。おばさんには事あるごとに生き方を教えていただいた。最期に何もお礼できなかった…

もう一人は障害者運動を一から教えてくれた人。今の生活があるのもCILちょうふがあるのもこの人との出会いがあり、育ててもらったおかげ。常に課題を与えられて必死にこなしていた。今もそれは変わらない。師匠と弟子であり、先輩と後輩であり、仲間であり、同志であり、時に親子のような…。書いてる今もめまぐるしく思い出が出てくる。まだ課題を提出し終えてないんですけど。「たえちゃん、お願いこれやっといて~」「たえちゃんならどう考える?」耳から離れない。

二人とも使命に生き抜いて、果たし終えて逝った。私もそんな生き方をしたい、思いを継いで。